光学系

☆☆☆光学系部門は、光の性質を利用して天体などを撮影する部門のことです。 FITEの光学系は、鏡を中心に構成されています。☆☆☆

♦FITE 干渉光学系について

 FITEでは、2光束干渉計を用いた光学系を採用しています。 通常の望遠鏡で天体を”細かく”観測するためには、大きな鏡を使う必要があります。 しかし、鏡を大きくするのにも限界が出てきます。 しかし、一枚の鏡を大きくすることは非常に困難です。そこで干渉計の登場となります。 私達が採用している二光束干渉計では、まず二つの鏡で光を取り込みます。結果、天体を”細かく”測定するには、 二つの鏡の距離(基線長)を長くすれば事足りるのです。  FITEの光学系には新しい測定方法を採用しています。 この新しい測定方法を使用し、飛翔体を使用した観測を より確実にすることができました。
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 FITEで使用するのは、基線長20m(初観測では8m)、鏡50cmの干渉計で、 二つの鏡を動かすことにより基線長を変化させながら天体を測定します。 そうすることによって、天体の見かけの大きさや明るさなどの情報を得ることができるようになります。


♦FITE センサー光学系について

 FITEの干渉計で天体を撮影するために、光学系(鏡やその固定具)には設置精度 10秒角が要求されます。 しかし、重力変形や、上空35kmでの冷却収縮により、構造物が縮んでしまうため、そのズレを測定しながら補正する必要があります。 センサー光学系は、そのズレを測定する役割を担います。まず可視CCDで角度、光路差のズレを測定します。 さらに中間赤外検出器で高精度な光路差の測定をします。これらの測定を基に構造系がズレを補正し、 ようやく遠赤外検出器が天体を撮影できる状態になります。  

また、センサー光学系は赤外線検出器を搭載します。  しかし、赤外線検出器は絶対零度付近(-271℃)でしか作動しないので、光学系も絶対零度付近まで冷却しなければなりません。  そのためセンサー光学系は、クライオスタット(冷却装置の一種)の中に、赤外線検出器と一緒に搭載されます。  


♦現状と今後(2007年07/01現在)

  • 干渉計光学系
  • 放物面鏡、二次平面鏡部門における装置の開発が終了しました。現在、望遠鏡構体への取り付けに向けて準備を進めています!


  • センサー光学系
  •  装置の組み上げが終了し、現在-271℃付近での性能評価試験を行っています。




    担当 干渉光学系:加藤恵理(M2) センサー光学系:幸山常仁(M1)
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